ala Times articles

ala Times 特集記事

野添義弘 <俳優>

2026 年 05 月 15 日 (金)



大人から子どもまで広く楽しめる作品をキャストとスタッフが可児市に滞在しながら創作し、各地に向けて発信する新企画「ala welcome theatre シリーズ」。その記念すべき第1弾は、誰もが知っている日本の古典『竹取物語』を現代風に大胆アレンジして贈る『たけとりKAGUYA』(脚本・演出:佃典彦)。翁(おきな)役に、劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)に所属し、テレビや映画の世界でも名バイプレイヤーとして活躍する野添義弘を迎え、コメディ要素も満載でお届けする。

アーラにようこそ!

うちの劇団の小倉久寛さんも(2024年の「シリーズ恋文vol.14」で)呼んでいただいたそうですね。考えてみたらこのようなファミリー向けの作品はあまり経験がないかもしれません。でも役者をやる前にウルトラマンや仮面ライダーなどのヒーローショーにスーツアクターとして出演していたこともあって、お子さんの相手は得意だったんですよ。

『たけとりKAGUYA』は古典をベースにミュージカル色も強く、楽器の生演奏もあり、チャンバラなどのアクション・シーンもたっぷりとなかなか盛り沢山の作品です。

SETは「ミュージカル・アクション・コメディ」を旗印にした劇団で、これまで幅広いジャンルの舞台を上演してきたので、その辺りはバッチリです! 乃木坂46の桜井玲香さんと衛藤美彩さんを交互にゲストとして迎えた劇団の創立35周年記念公演『Mr.カミナリ』では、ラストをそのお二人と僕のデュエットで締めました。ソロも大丈夫です!

残念。カラオケも大好きなので、じゃあ打ち上げの時にでも(笑)。森昌子さんや岩崎宏美さんとかと同じ1958(昭和33)年生まれの世代ですから、今の曲はあまり知らないけれど昭和歌謡ならお任せください。

現時点ではまだ台本のみですが、読んでみて『たけとりKAGUYA』はいかがでしたか?

自分は「竹取の翁」役のはずなのに、最初に意外な姿で登場するので非常に驚きました(笑)。しかも『エイリアン』あり…の展開でびっくり! まさかあの『竹取物語』がこんな風になるなんて。でも貴族たちに求婚されたり月からお迎えが来たりするプロットは大きく違わないので、奇想天外でSF的ではあるけれど筋はわかりやすいと思いました。

遊び心というか、随所にギャグが散りばめられていて愉快なお芝居になりそうです。

ただ、思った以上に出ずっぱりで台詞の量もハンパなく多いので、憶えられるかな…っていう心配もあります。でも台詞がちゃんと頭に入ればアドリブもできそう。とにかく楽しみですね。脚本・演出担当の佃典彦さんに声をかけていただいたことに感謝です。

佃さんとのご縁は?

僕と半海一晃くん、多田木亮佑くんという同い年3人の役者に堤幸彦監督を加えた演劇ユニット「キバコの会」の旗揚げ公演『素。』(2009年)の脚本を書いてくれたのが佃さんでした。佃さんと堤監督、そして多田木 くんの3人が名古屋出身で昔から仲が良かったみたいです。

『素。』はどんな話ですか?

とある劇団の公演が千穐楽を迎えて、中年役者の3人がなぜか「なぐり」(※ハンマーなどの道具のこと)を手に舞台セットをバラしていくのだけど、そこに大女優や演劇オタクの少女が現れたりして邪魔が入る。でも最後には舞台がすっかり片付いて劇場が“素”の状態に戻るというユニークな作品で、凄く面白かった。戸田恵子さんがゲストで、下北沢ザ・スズナリと愛知県芸術劇場小ホールで大成功を収めました。

極めて突飛なシチュエーションを笑いのセンスで彩りながら展開させる、佃さんらしい作品ですね。

今回の『たけとりKAGUYA』もどんな舞台になるのかまだわからないのでこちらとしても興味津々です。幕開けは富士の樹海だしエイリアンも登場するし、「かぐや姫」の誕生シーンとかどうやるんだろう…乞うご期待ですね(笑)。

共演者の方とは、野添さんは皆さん初顔合わせなんですね。「かぐや姫」役の光月るう さんは2023年4月に退団されるまで宝塚歌劇団で男役として活躍されていた方で、昨年は劇団そとばこまちの『幕末』公演で主演の坂本龍馬役を好演されていました。

これまでにも宝塚出身の女優さんと何度もご一緒しましたが、皆さん最高でした。大地真央さんは稽古中にどんどんアドリブをかましてくるし、真矢ミキさんは天然キャラ。黒木瞳さんとはテレビでしたがとにかく才能豊か。なので光月るうさんとの共演に今からワクワクしています。今回は可児市に長く滞在するのでみんなとの絆も深まりそうですね。

6~7月の可児はとても暑そうですが、何しろ「翁」は不老不死の人ですので、元気でピンピンしてないといけませんね。本番が楽しみです!

5月までは映像の仕事もいっぱいありますが、6月からはアーラに専念します。大阪から上京してSETの芝居に魅せられてこの世界に飛び込んで40年あまり。テレビや映画の仕事も楽しいのですが、やはりお客さんの反応がダイレクトにわかる生の舞台を愛しています。途中で何が起きるかわからないけれど、とにかく始まったら最後までやりきる「ショー・マスト・ゴー・オン(The show must go on)」の緊張感も大好き。今回のような長期滞在は初めてですが、皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります! 沢山の方に足を運んでいただけると嬉しいです。

取材/東端哲也 取材/中野建太 協力/フリーペーパーMEG

ala welcome theatre 『たけとりKAGUYA』

2026年
7月18日(土)14:00~(13:30開場)
7月19日(日)14:00~(13:30開場)
7月20日(月・祝)14:00~(13:30開場)
7月22日(水)18:30~(18:00開場)
7月23日(木)14:00~(13:30開場)
7月24日(金)14:00~(13:30開場)

可児市文化創造センターala 小劇場

チケット発売日
5月16日(土) 09:00~
※電話予約は発売日の翌日9時から

料金
全席指定4,000円
25才以下2,000円
小学生以下1,000円
※4才から入場可

プロフィール

野添義弘 YOSHIHIRO NOZOE

劇団スーパー・エキセントリック・シアター所属。アクションを得意とし、劇団公演では殺陣の振付もしている。最近の主な出演作に、NHK夜ドラ「替え玉ブラヴォー」マチルダ役、フジテレビ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」浅野大門役、NHK朝ドラ「虎に翼」浦野役、NHK土曜ドラマ「3000万」奥島誠吾役、カンテレ「パラレル夫婦」平田実役、BSテレ東「ワカコ酒」逢楽大将・石田役、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」安達盛長役、舞台「他者の国」橘典裕役、舞台「西遊記」太白金星/中臣鎌足役など。NHK朝ドラ「風、薫る」にも出演予定。

一覧へ戻る