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柳家花緑<落語家>

2026 年 07 月 01 日 (水)


落語と講談で魅せる盛夏の寄席。アーラには「風間杜夫の名人会」のゲスト出演を含めると今回で4回目の出演となる柳家花緑師匠を筆頭に東西の実力派4人が勢揃いして今年も劇場を沸かせます。世代を超えて楽しめる公演になること、間違いありません。

これまでは寒い時期の出演が多いかと思いますが、夏の可児市はかなり暑いですよ。

もう今年で55歳ですので冬も夏も相当経験済み。今さら暑い寒いで一喜一憂しませんが、2021年「かに寄席 初席」の帰りにホームで電車を待っていた時は本当に凍えそうでした(※その時の様子をお絵かきイラスト付きで投稿した三遊亭兼好さんのXも話題に!)。そもそも8月生まれで夏が大好きですし「かに寄席 納涼」には、誕生日から近いこともあってノリノリで伺えると思います(笑)。

今回も江戸と上方の落語から講談まで粒ぞろいです。

とても魅力的な顔ぶれですね。春風亭昇也さんは落語芸術協会所属で、一緒にごはんを食べたりしたこともないのですが、何しろ(春風亭)昇太兄さんが絶賛している逸材。講談の田辺凌天さんはまだお目にかかったことはないはずですが…といいつつ、お会いしてますって言われることはままありますが(笑)…楽しみです。そして月亭方正さんとは最初何かの機会でご一緒してLINEの交換などして、その後に彼が島根県でやられている落語の会に呼んでいただきました。それで世話役の方ともご縁ができて現地と繋がり、昨年には出雲の観光大使に就任するまでに。

初めて聴いたときから凄いなと思いました。今から思うとバラエティ番組とかで見せていたあの“トホホ”なキャラクターも、すべては計算し尽くされた究極の“すべり芸”だったのかもしれません…まんまと騙されました(笑)。それぐらい彼の落語は素晴らしい。すっかり落語界の頼れる存在になりましたね。

異色の経歴といえば、風間杜夫さんもユニークな存在です。

風間さんも相当上手いですよ…と私が言うのもおこがましいのですが。きっと、つかこうへいさんの舞台で培われたものが落語にいかされているのだと思って以前、本人に聞いてみたら「違うんだよ、つかさんにいつも言われてたんだよ、風間それじゃお前、落語だよって…」そうじゃなかった。あのリズムや口調はもともと風間さんの中にあったのですね。やはり落語とは“こうあるべきもの”ではなく、その人の“語る”ものを楽しむ芸なんだなと改めて思いました。だから風間さんを見ていると勉強になります。もっともご本人は「俺は落語家を“演じてる”んだ」とも仰っていましたが。

名優ですね。

役者なので、どの噺をやる時でも、いつも誰が主役なのかを最初に決めるそうです。そうやって主人公、脇役、その他登場人物…みたいに割り振るのだとか。そういうのって落語家にはない発想かもしれません。それと演劇人なので客席が暗い方が圧倒的にやりやすいと言っていました。落語家は逆ですね、いつもお客さんの顔をみながら演じることに慣れているので。自分はどちらでもいけます、明るくても暗くても。

客席って、壇上からよく見えるんですよね。

見えますね。つまらそうにしている人、居眠りしている人もすぐにわかりますよ。むしろいちばん前の席よりも後ろの方がよく目に入るかもしれません。所謂「上下(かみしも)切って」喋るので隅っこが目線の先にあって、お忍びで来てくれた知り合いをみつけたり(笑)。

今回は大きな主劇場(宇宙のホール)が会場です。

大きい会場も小さな会場も苦手意識はありません。験担ぎやルーティンのようなことも殆どしない性分ですから。

最初にちらっと仰っていましたが、「かに寄席 納涼」のちょうど一週間前がお誕生日ですね。

近年は歳をとることをポジティブに考えられるようになりました。元気で生きているって決してあたりまえのことじゃない、とてもおめでたいことなので日々感謝したい。あまり先のことは気にせず、目の前のことを大切に生きていきたいです。もちろん時には派手な風呂敷を広げることも必要で、一門としての集大成的なことも考えていないわけではないのですが、とにかくうちの師匠(※母方の祖父でもある五代目柳家小さん)が追求していた「人を不快にしないリアリティのある“笑い”」を自分もめざして、還暦ぐらいまでにはそれに近づけたいなと思っております。

4月には紀伊國屋ホールで英国の翻訳劇(3人芝居)『DUMB SHOW/ダム・ショー』10月公演に出演されたり、新しいことにも挑戦を続けられています。また、バレエ落語やピアノ弾き語りのような企画もされていますね。

ピアノは練習を再開しました。死ぬまでにショパンの「英雄ポロネーズ」を弾きこなせるようになるのが目標です。

可児市は演劇も盛んですし、アーラには素敵なピアノもありますので、諸々お待ちしております!

はい、ぜひ(笑)。

取材/東端哲也 取材/中野建太 協力/フリーペーパーMEG

かに寄席 納涼

2026年
8月9日(日)14:00~(13:30開場)

可児市文化創造センターala 主劇場

チケット発売日
6月20日(土) 09:00~
※電話予約は発売日の翌日9時から

料金
全席指定4,000円
25才以下2,000円
※未就学児入場不可

プロフィール

柳家花緑 KAROKU YANAGIYA

スピード感溢れる歯切れの良い語り口が人気で、古典落語はもとより、劇作家などによる新作落語にも意欲的に取り組んでいる。着物と座布団という古典落語の伝統を守りつつも、近年では新作落語や47都道府県落語を洋服と椅子という現代スタイルで口演する“同時代落語”に取り組んでおり、落語の新しい未来を切り拓く旗手として注目の存在。テレビ、舞台などでも、ナビゲーターや俳優として幅広く活躍中。

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