ala Times articles

ala Times 特集記事

ごちゃまぜアートの会 <アート団体>

2026 年 04 月 09 日 (木)

前列の右から:神戸俊栄(かんべちゃん)(担当:自由)、太田百香(ももちゃん)(担当:ボーカル)、香月伊織(いおりくん)(担当:カホン)

後列の右から:大野弦(げんさん)(担当:ギター)、藤井哲也(てっちゃん)(担当:ボンゴ・パフォーマー)、高木礁(タカショー)(担当:バケツドラム、パフォーマー)、坂﨑紗希(さっきー)(担当:鍵盤ハーモニカなど)

年齢や性別、障がい、国籍、言葉の壁を超え、誰もが主役になれるダンスイベント「みんなのディスコ」が今年も5月に開催されます。そのメインアクトの一つが、「ごちゃまぜアートの会」とパフォーマー・加治木隆治(RYU)氏のコラボステージ。今回は、「ごちゃまぜアートの会」の大野さん、坂﨑さんらに「みんなのディスコ」の魅力について伺いました。

まずは、ごちゃまぜアートの会が「みんなのディスコ」に参加するようになったきっかけを教えてください。

大野 ぼくたちは普段、年齢や性別、障がい、国籍に関わらずアートを楽しめる創作の場づくりをしています。「みんなのディスコ」には、アーラからのお誘いで2023年から関わっています。最初の年はアートの装飾だけを担当したのですが、その年の「みんなのディスコ」でRYUさんと出会い、翌年から「ごちゃまぜバンド」として出演することになりました。
坂﨑 「ごちゃまぜバンド」はごちゃまぜアートの会の音楽好きで結成したユニットです。障がいのある当事者もメンバーとして一緒に活動しています。
大野 ぼくたちの音楽に“正解”はなくて、表現は何でもOK。だから、RYUさんとのコラボステージも事前にどんな内容にするかは決めていません。練習もしますが、イベント本番で自由に動くために体をほぐすイメージです。

ごちゃまぜバンドにはオリジナル曲もあって、とても盛り上がりますよね。

坂﨑 初めての方でも盛り上がる掛け合いがあります。例えば、昨年はサーカスがテーマだったので、誰かが「ライオン」と叫んだらみんながそれぞれのライオンになりきりました。
大野 誰かの表現に対して「それはおかしくない?」という雰囲気は全くなく、予想外の表現も肯定し合います。だから自由に表現できるし、その一つひとつが化学反応を起こし合って、ものすごい一体感が生まれるんです!
坂﨑 オリジナル曲には歌詞もありますが、間違えても大丈夫!「それもアレンジだよね」って言い合っています(笑)。

そういった想定外の展開が「みんなのディスコ」の醍醐味なんですね!一方で「自由に表現してもいい」と言われても、なかなか身体が動かない方もいらっしゃると思います。例年、どんな方が来場し、どうやってイベントを楽しまれているのでしょうか。

大野 障がいのある方や子ども、学生、年配の方、外国籍市民など、本当に多種多様な方が参加しています。どんな参加の仕方も自由ですが、最初は恥ずかしがっている人も周りが楽しく踊っていると、つられて踊り出します。バンドメンバーがポンと前に出て踊ってくれる影響も大きいです。他の参加者も「これでいいんだ!」と身体を動かしやすくなります。
坂﨑 みんなの自由な表現を見ているとウズウズしてきて、段々と「恥ずかしいと思うことが恥ずかしいのでは?」と、気持ちが変化していきますね。

みんなのディスコ2023 テーマ「七夕」

ごちゃまぜバンドでは、他の施設やイベントでパフォーマンスすることもあるそうですが、他のイベントと「みんなのディスコ」に違いは感じますか。

坂﨑 みんなのディスコは、出演者も参加者も一体になるので、熱量がちょっと違いますね。本当に“みんなが主役”という雰囲気です。かんべちゃんは昨年初めて「みんなのディスコ」にお客さんとして参加して、そのパワーに圧倒されて「ごちゃまぜバンド」のメンバーに加わってくれました。
大野 コロナ禍で一度集まることが難しくなったからこそ、改めてこうした場の価値を実感する人が多いし、こうした場が求められているとも感じます。

今年の「みんなのディスコ」のテーマは「ジャングル」。どんなステージになるのか、期待が高まります!特にどんな方に参加してほしいでしょうか。

大野 例年通り、どんな人にも参加してほしいですし、賑やかな場所が苦手な人にこそ一度遊びにきてほしいです。元々バンドメンバーも騒がしい場所が苦手だったり、自分を表現することが苦手だったりしていました。でもみんな、ありのままの表現が褒められると嬉しくなって、最近は「次はいつ出演できるの?」と聞くくらい楽しみにしています。
坂﨑 学校などだとどうしても“正解”があるので、上手くできないと苦手に感じてしまいます。でも、「みんなのディスコ」では、みんなで認め合えるんです。
大野 それでも会場に来て「やっぱり合わないな」という人や疲れてしまった人は、静かに休憩できる「休憩スペース」があるので、無理せず参加できます。

アートの装飾も、例年通り「ごちゃまぜアートの会」が担当されますね。

大野 「みんなのディスコ」の装飾は、毎年事前にアーラでワークショップを行っていて、今年も実施予定です。毎回こちらもいろんな方に参加いただき、“秘めたアートの力”が発揮されています。ぜひ、たくさんの方に参加してほしいですね!

最後に、「みんなのディスコ」を通じて、可児市がどんなまちになってほしいと考えているでしょうか?

大野 「ごちゃまぜアートの会」の活動の根底にも通じますが、多様な人がいて、それぞれがありのままの自分で生きられるまちになってほしいです。
坂﨑 「みんなのディスコ」を通じて、自分が自分に生まれてよかったと実感できるまちになればと思います。だからこそ、まずは多くの人に参加してもらいたいです!

みんなのディスコ2023の様子

取材/リトルクリエイティブセンター・津田成美

みんなのディスコ2026

2026年5月30日(土)
14:00~16:30(13:30開場)
可児市文化創造センターala 美術ロフト、演劇ロフト、音楽ロフト
入場無料(入退場自由)
※混雑状況により、入場制限の場合あり

プロフィール

ごちゃまぜアートの会  Gochamaze Art no kai

年齢、性別、国籍、障がいの有無に関係なくアートを楽しめる場を創ろうと可児市を拠点に活動するアート団体。アートワークショップとこども食堂を組み合わせた「ごちゃまぜアート食堂」を川合地区センターで毎月開催。音楽好きなメンバーで結成したユニット「ごちゃまぜバンド」で「みんなのディスコ」にも出演。

一覧へ戻る