Event report
公演レポート
祈りのコンサート2025~被災地へ届け、私たちは忘れない~
2025 年 05 月 22 日 (木)
東日本大震災復興支援 能登半島被災者支援

春の訪れを感じる3月9日、「東日本大震災復興支援・能登半島被災者支援 祈りのコンサート2025」を開催しました。まだ冷たさが残る風の中、柔らかな陽光に包まれた会場には、復興への願いを胸に500人近い人々が足を運びました。
はじめにピアノとチェロの献奏で、G線上のアリアの旋律が静かに流れ、聴く人の心を優しく心を包みました。14年前の震災、そして2024年の能登半島地震と集中豪雨——過去の悲しみや不安そっと寄り添う音色が、多くの人の心に響いているようでした。
目を閉じて耳を傾ける人、震災を思い浮かべる人——それぞれの思いを抱えながら、ホール全体で音楽とともに「忘れない」という祈りを共有していたようでした。
アンコールでは市民ミュージカル「君といた夏」出演者が参加し、「君といた夏」「翼をください」の2曲をお客様と一緒に、「忘れない」という思いを込めて合唱しました。
心の復興はすぐに叶うものではありません。しかし、遠く離れた可児という地域からも音楽をとおして被災地に寄り添い続け、心の復興を願うことは、かけがえのない体験だと改めて実感し、今年も被災地と私たちをつなぐ温かな時間となりました。
お客様からいただいた寄附金と、事業の収益は以下の団体に寄託いたします。
誠にありがとうございました。
(創造事業課 半田)

公演アンケートより
「震災を忘れて欲しくない!」という能登半島被災者のニュースでの声を聞いたときに、心に言葉がささり、毎年来ようと思ったきっかけでした。
東日本の震災から14年となり能登の震災も1年以上が過ぎ風化されようとしていますが、忘れないように心がけています。心に響く演奏をありがとうございました。(40代)
毎年祈りのコンサートに来ています。3.11を忘れないことが大切だと思うからです。ぜひ続けていただきたい。(60代・女性)
日程
2025年03月09日(日)14:00
会場
可児市文化創造センターala 主劇場
出演者
長谷川 彰子(チェロ)※新日本フィル首席チェロ奏者
森 浩司(ピアノ)
ナビゲーター
佐野 秀典(作曲・編曲家)
集客数
463人
協賛
株式会社カラビナ、株式会社松栄堂楽器 可児店、株式会社トイ・ファーム、株式会社 ワンズ・プランニング、岐阜県舞台設備管理事業協同組合、じゃぱんSANDWICH、ハーモニーワークス、ホテルルートイン可児、丸理印刷株式会社(敬称略・順不同)
主催
(公財)可児市文化芸術振興財団
寄附金額
募金箱へ寄附いただいた金額 232,125円
事業収益の募金額 206,340円
合計 438,465円
※alaTIMES 5月号のレポートから追加の寄附があったため、金額が増えております。
寄託先
気仙地域傾聴ボランティア「こもれびの会」
傾聴ボランティア「こころのもり」
公益財団法人 宮城県精神保健福祉協会 みやぎ心のケアセンター
公益財団法人 演劇のまち振興事業団
劇・あそび・表現活動 Ten seeds