Event report

公演レポート

アフタフ・バーバン「ぐぅちょっぱ劇場」

2025 年 11 月 01 日 (土)

いっしょに「みる」って、なんだろう?

「観劇する」
「お芝居を観る」
「舞台を鑑賞する」
――どれも同じコトを指していますが、どういう光景が頭に浮かびますか?
舞台があって、客席があって、客席に座って舞台を観る。
そんな感じでしょうか?
でも、昨年11月1日にアーラで行われた『ぐぅちょっぱ劇場』に来た子どもたちは、自分たちの観劇体験について聞かれたら、きっとこんな風に答えるでしょう。

「ぼくたちでね、あおむしくんを助けてあげたんだよ」
「悪いやつが来たから、みんなで追い返したんだ」
「あおむしくんに、りんごをあげたよ」
「あおむしくんは何でも食べて、どんどん大きくなって、さいごは……」

…何と言うか、”観た”というより”参加した””一緒に物語を進めた”という感覚の言葉たちですね。でもこれも演劇公演で、鑑賞なんです。
ただし、参加型の演劇公演です。
一口に「参加型」と言っても、内容は千差万別です。
 『ぐぅちょっぱ劇場』は、要所要所で観劇している子ども達に助けを求め、考えてもらって、話を展開させていきます。のってくると、子ども達は実に色々なアイディアを出してくれるので、それに応える演者さん達も大変ですが、そこが腕の見せ所。全部拾って上手にのせて、だんだんみんなで協力して行動を起こすように導いていきます。
 出演者「アフタフ・バーバン」の3人は、幼稚園の先生たちが驚くほどの巧みさと熱量でこども達とやり取りをし、みんなのやる気と想像力を膨らませながら、お話を盛り上げていきます(注:アーラ以外に、市内の幼稚園でも公演を行いました)。
 客席には大人たちの姿もありますが、子どもと一緒にワイワイ楽しむ方もいれば、一緒にお話を観ながら、アクティブに楽しむわが子の様子を見て楽しんでおられる方もいます。保護者の方たちからは、「見たことない表情をしてた」「こんなに積極的になることがあるなんて」といった感想もいただきました。
 「芸術鑑賞」と言うと、「静かにしなさい」とか「ちゃんと観てなさい」とか、楽しむよりも注意にばかり気がいってしまう、なんてことも聞きますが、そういうことは、ここでは全然ありません。基本的に自由。迷惑になりそうなことがあれば、演者も観客の子たちも、声をかけあって直していきます。客席も含めた全体を、みんなで作っていく感じなので、安心して楽しめます。
 単純に「見る」「聞く」だけではないので、私たちは「演劇体験」という言葉を使っていますが、広い意味では「演劇鑑賞」になります。未就学、低学年の子ども達だと、やっぱりただ黙って他人がやる事を見聞きするだけよりも、自分も一緒にやる方が、圧倒的に身に入りますよね。年齢や、その人ごとに合った「みる」やり方、色々あるのだと思います。

想像力を広げる選択肢が、これからもっと増えていけば良いなと感じています。

創造事業課 中尾

公演アンケートより

0,1歳の子どもを連れて観賞しました。小さい子も楽しめて、大人も笑えて、とても良かったです。また来年もぜひやっていただきたいです。ありがとうございました。(40代・女性)

ぐーちょきぱー、手だけの表現力に感動しました。演劇の面白さ、客席も巻き込む今回の公演、子どもも引き込まれていました。大人も笑って楽しかったです!また機会があったら見に行きたいです!(30代・女性)

4歳(男児)を連れて、初めての劇鑑賞でした。演者の方との距離が近く、一緒になってお話を作るような素敵な体験でした。息子も、演者の方が近くに来たり、触れ合えることが楽しかったようです。また、機会があれば観に来たいと思います。本日は素敵な劇をありがとうございました。(20代・女性)

日 程

2025年11月1日(土)10:30/13:30

会 場

可児市文化創造センターala レセプションホール

出 演

アフタフ・バーバン

集客数

106人(10:30の回 73人、13:30の回 33人)

主 催

(公財)可児市文化芸術振興財団

後 援

可児市教育委員会

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