Essay
エッセイ・連載
もっとアーラを市民に
2021- 館長 篭橋義朗
2025 年 10 月 01 日 (水)
可児市文化創造センターala 館長 篭橋義朗
文化芸術の秋を迎えました。アーラでは現在、プロデュース演劇公演、ala Collectionシリーズvol.16「ハハキのアミュレット」を南果歩・平田満主演で10月5日まで連日上演しています。8月から稽古を重ね、9月中は可児市に滞在して制作を行いました。可児公演の後は、東京公演を皮切りに、ひたちなか市、宇都宮市、廿日市市、日田市、丸亀市、知立市へと巡演いたします。本シリーズは可児で制作した演劇作品を全国に発信するプロジェクトとして知られ、可児市のブランディングにも寄与していると考えています。ぜひご鑑賞ください。
また、10月11日には「森山威男ジャズナイト」、11月にはクラシック公演「石田組コンサートツアー」や中村雅俊・真野響子出演の朗読公演「シリーズ恋文」、12月にはミュージカル「クリスマス・キャロル」と続きます。そのほか映画や子ども向けクラシックなど多彩な公演も予定しており、多くの週末をアーラでお過ごしいただければ幸いです。詳しくはホームページ、またはアーラや各地区センター等に設置しているチラシをご覧ください。
7月に開催した「アーラまち元気EXPO」では、これまでに行ってきたワークショップや「みんなのディスコ」「ala国際演劇サマースクール」などを紹介し、市民や関係者から高い評価をいただきました。さらに、このイベントを体験・研修するために、調布市の劇場職員が4日間にわたり視察に訪れました。月に一度は全国各地から、劇場建設を検討している自治体関係者や議員の視察もあります。
アーラの知名度は上がっており、可児市のイメージアップに貢献していることを実感しています。ただ、市民の皆様にその価値が十分に伝わっているとは言えず、市民の財産としてより有効に機能させる取り組みが必要だと考えています。生涯学習として文化芸術活動に励む市民の皆様にとっての‟ハレの舞台”として、劇場はもちろん、ロフトやギャラリー、音楽練習室、映像シアターの利用促進にも努めていくと同時に、鑑賞事業についても、さらに多彩で魅力的なラインナップを展開し、今後も可児市の誇りとなる劇場を目指して努力してまいります。