Report
ala まち元気プロジェクトレポート
アーラ未来の演奏家プロジェクト2026
2026 年 07 月 05 日 (日)
演奏家の滞在によって新たなつながりを生む

未来の演奏家プロジェクトは、2014年に産声を上げてから12年を迎えました。
このプロジェクトは、年を重ねるごとに少しずつ成長を遂げ、可児の皆さんと過ごす時間も、より濃く、より深いものになっていると実感しています。

今回は、3年前にもご出演いただいた菊池武文さん、そして初登場となる岩崎洵奈さんとともに、ハードなスケジュールに挑みながらも、充実した日々を重ねてまいりました。アーラを飛び出し、小学校でおでかけ授業6コマ、ミニコンサート2回、そして新たなチャレンジとして可児市の名所である、兼山の可児市観光交流館、そして荒川豊蔵資料館でもコンサートを行いました。歴史に関心がある方々がクラシック音楽に触れる機会となったり、未来の演奏家によく来る方々が歴史の名所に訪れるきっかけとなったり、音楽を通して可児というまちの魅力に触れ、改めてこの土地の豊かさを感じる機会にもなりました。
可児市観光交流館では、まず先に隣の戦国ミュージアムを観覧させていただき、陣羽織を来て演奏。演奏家のお二人も戦国時代にタイムスリップした気持ちで、NHK大河ドラマの「麒麟がくる」や「真田丸」のメインテーマを、佐野さんの歴史小話を交えて演奏しました。

荒川豊蔵資料館では、菊池武文さんによるヴァイオリンソロ。荒川豊蔵さんが桃山時代の古陶の再現に生涯を注ぎはじめたのは30代、今同じ世代の菊池さんも、新たに手にしたヴァイオリンと向き合い始めたとのことです。同じ芸術家として荒川さんの生涯向き合った聖地で、自身を重ねながら、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を披露してくれました。10時からのミニコンサートの後は、資料館を堪能させていただきました。


今回のおでかけ演奏を通して感じたのは、その場所が持つ魅力と音楽が重なり合うことで、演奏家にとっても、お客様にとっても特別な体験が生まれるということです。 独特の空気感を持つ場所で聴いた音楽は、その場での情景や出来事と結びつき、忘れがたい思い出となります。もちろん劇場でのコンサートも魅力的なものではありますが、その土地の歴史という文脈と音楽が織りなすことで、また新しい化学反応が生み出されているように感じました。
最終的に5日間で延べ602人の方々にご参加いただき、多くの市民の皆様にクラシック音楽を日常のものとして楽しんでいただくことができました。演奏家のお二人にも可児の魅力をたっぷり体感してもらいつつ、地域の人々と顔を合わせて音を紡ぎ重ねた5日間。集大成となるコンサートも、会場全体の温かな眼差しに包まれながらの圧巻の演奏となりました。
創造事業課 松浦
日 程
2026.7.1~5
会 場
アーラ、可児市内小学校、可児市観光交流館、荒川豊蔵資料館
実施回数
市内小学校6コマ、ミニコンサート2回、可児市観光交流館1回、荒川豊蔵資料館1回
参加者数
602人
出演者
菊池武文(ヴァイオリン)
岩崎洵奈(ピアノ)
コーディネーター
佐野秀典
主 催
(公財)可児市文化芸術振興財団