Report
ala まち元気プロジェクトレポート
音楽ワークショップラボ
2025 年 10 月 05 日 (日)

地域の居場所におけるクラシック音楽体験
音楽を通じて「人々を幸せにしたい」「人と人とをつなぎたい」「誰もが楽しめる場を作りたい」、そんな想いを込めて今年度から「音楽ワークショップラボ」がスタートしました。このラボは、演奏家がファシリテーターやコーディネーターといった場づくりの「担い手」たちとも出会い、チームとして地域の様々な場所に出かけることで、演奏だけにとどまらない、音楽の力を発揮するプログラムを探求するものです。

本ラボでは、ワークショップの基本を学ぶ【学び編】と、学んだことを活かして地域で実践する【実践編】を行い、地域の地区センターと連携し、こども食堂、おしゃべりサロンなど、全7か所様々な場で音楽ワークショップを行いました。各活動後、メンバー内で内容を振り返り、よりよいプログラムになるよう意見交換をし、お互いに高め合える仲間となっています。
この活動によって、250人程の方々に、クラシック音楽の楽しさを体験していただくことができました。音楽を通じた交流によって、参加者同士の新たなつながりを生み出し、日々の暮らしの質の向上や、孤立の予防にもつながると思っています。

また、演奏家にとってもいつもとは違う活動スタイルを経験する機会となりました。音楽経験の少ない方にも魅力を伝えるため、楽曲の構成や背景をひもときながらわかりやすく伝える過程は、演奏家自身の楽曲理解をより深めます。参加者と一緒に音を「面白がり」「味わう」という新しい感覚を身につけることで、音楽の魅力を伝えるスキルの向上につながり、より多くの人に音楽の楽しさを感じてもらう場を今後もつくり出してくれるでしょう。
第1期の活動は終了しましたが、今後もラボメンバーと共に、音楽が地域にどうアプローチできるのかを問い続け、活動を模索していきたいと思っています。
創造事業課 松浦
日 程
①学び編(コミュニティプログラムのレクチャー) 8/2~8/17
②実践編(プログラム開発と実践) 9/6~10/5
③参加型クラシックコンサート 10/5
会 場
①可児市文化創造センターala 音楽ロフト
②可児市文化創造センターala 音楽ロフト・市内地区センター7か所
③可児市文化創造センターala 美術ロフト
講 師
常盤成紀 (公財)堺市文化振興財団 事業課 事業係長
大澤寅雄 合同会社文化コモンズ研究所
岩崎洵奈 ピアニスト
佐野秀典 作曲家・編曲家
酒井雅代・山崎朋 ムジタンツ
コーディネーター
石川清隆 表現とまなび実践研究ラボ代表
集客数
約250人
主 催
(公財)可児市文化芸術振興財団