あらすじ

現代。
東京で暮らす青木誠は、ある日家族を連れて久しぶりに里帰りする。
少年時代の親友ミノルが亡くなったとの知らせが届いたからだ。
ミノルが書いた小6時代の日記帳をきっけに、
誠の心に忘れかけていた遠い少年時代の記憶がよみがえる。

昭和49年夏—。

マコト、ミノル、カンジ、ミツオの同級生4人はそれぞれ家族の問題を抱えながらも元気いっぱい、いつも一緒に遊んでいた。教室でのプロレスごっこ、里山での虫捕り、そして自分たちだけの秘密基地・・・。彼らは仲間の絆で堅く結ばれていた。

そんなある日、秘密基地に"部外者"が現われる。
この春に名古屋から転校してきたヒロミだ。
成績優秀で女子にも人気のあるヒロミだが、
その気取った雰囲気からクラスの男子からは嫌われ者だ。

警戒心をあらわにするマコトたちに、
ヒロミは思いもかけない話をもちかけてきた。

小学生最後の夏休み。
眩しい太陽の下で繰り広げられる、5人の少年たちの冒険物語!