劇場に関わる人のためのアーツマーケティング・ゼミ
あーとま塾2021特別編
2021年07月01日
社会的処方箋活動としての劇場文化
2017年度の開講より今年で5年目を迎えた『あーとま塾』。
本ゼミは<劇場の再定義>をテーマに、劇場法(2013年公布)の考え方に沿って社会機関としての劇場運営の在り方とそのロジックの共有を目指し、劇場や地域社会に関わるさまざまな立場の人たちと意見交換や学び合いを進めてきました。
現在、昨年度から続くコロナ禍の影響により、全国にある貸館事業や鑑賞・普及事業を中心に運営を行ってきた多くの公共劇場がその利用に制限を強いられる状況にあり、数々の民間文化芸術活動が先細っており、またその一方で社会全体の「つながりの貧困」や人々の「孤立化」に対応すべく、有志によるコミュニティ再生への市民活動の取り組みが各地に広がりつつあります。
こうした地域社会のニーズの変化に対して、『あーとま塾』では、今年度から<社会的共通資本としての劇場文化>を新たなテーマに据え、行政、NPO(市民活動)、劇場運営者が「誰もとりこぼさない地域社会づくり」という目標を共有し、互いの役割を理解し、協働するためのプラットフォームとして、「地域の劇場」が社会から必要とされている機能を、今後「コレクティブ・インパクト(集合的な価値効果)」という概念からボトムアップで体系化するべきではないかという考えを受講者と共に再確認する機会となりました。
日 程 2022.2.24~25
会 場 ala美術ロフト、オンライン
参 加 者 25人 オンライン視聴受講24人(*1日のみ)
基調レクチャー 衛紀生(alaシニアアドバイザー兼まち元気そうだん室長)
事後報告 村尾剛志(丸亀市産業文化部文化課市民会館建設準備室長)
直井恵(NPO法人アイダオ, NPO法人上田映劇, うえだ子どもシネマクラブ)
栗田康弘(ala顧客コミュニケーション室長)
ファシリテーター 落合千華(一般社団法人CoAr代表理事, 慶応義塾大学政策・メディア
研究科SFC上席研究員)