おでかけ落語会
2023年07月23日
笑って育む想像力
昨年の初実施で大好評を博した「おでかけ落語会。」今年は6月某日に市内の中学・高校を巡回してきました。
この年代で落語を観た・聴いたことのある子は殆どいないので、真打・桂やまと師匠は先ず、落語との出会いを丁寧にプロデュースします。「噺家の身一つで語る落語は、観る人の想像力で成り立ちます」と仰る師匠。
懐から取り出した手拭いが書付になり、掴んだ扇子が箸となり蕎麦を手繰る。時に立ち会った先生の手を借りながら解説を続けるうち、生徒たちは笑いながら自然と話に引き込まれていきます。
最後の一席では皆完全に落語を楽しむ姿勢で、場内笑いの渦。
締めの言葉は「人生を楽しく生きるためには、相手の気持ちを考えられる想像力が大事。落語は観る側の想像力で成り立つ芸だから、つまり落語で笑えるということは、その想像力をもう持っているということ。その想像力をもっともっと伸ばしていってください」で、お開き。
学び、気づき、自己肯定、全てを無意識に、笑いながら1コマの授業時間で得ているという見事さに、毎度感服してしまいます。
事業制作課 中尾
日 程 2023.6.6~6.9
対 象 市内中学校・高等学校 5校
参加人数 973名
協 力 可児市教育委員会