【報告レポート】ala夏休みこども劇場たいけんツアー

家庭教育学級の方からの要望で「アーラを見学したり、活動を知る機会を作って欲しい」という声があり、開館当初に実施していた劇場ツアーを復活させようということになりました。せっかくなので施設のハードの見学だけではなく、劇場のもつ変幻自在に空間を変化させる力、そして想像力や創造力の楽しさを感じさせる演出を盛りこもうということになり、ストーリー仕立ての「劇場たいけんツアー」にしようと決まりました。

まち元気部のみんなにはこどもたちの安全管理をしながら、一緒に回る案内役として入ってもらい、演劇経験がある子には、地域の演劇経験者の方々と一緒にストーリーの登場人物として出演してもらうことになりました。台本を固めていく段階で、地域の演劇経験者の方々を集めていたのですが、どうしても子役の子が必要で、元気部の中で募集したところ、「私、やります!」と手を挙げてくれました。照明や音響の舞台スタッフの補助として、高校生メンバーが入り、スタッフと一緒に動いてくれました。将来、舞台スタッフになることを夢にもつ子もいて、実際に経験できたことは将来につながったと思います。

スタッフ同士も制作と舞台スタッフが一緒になって、どうやってこどもたちを楽しませるか一緒に考える機会はとても良い時間になりました。舞台スタッフの方が演者に回ってくれたり、中高生のメンバーに丁寧に教えてくれたり、今まで制作サイドだけで受け入れていたことに、全スタッフが関わって場を作っていることに嬉しさが込み上げました。

また、コロナ禍でなかなか市民参加の演劇公演もできず、月日が経っていたところに、過去に参加していた方々に声をかけ、一緒に作品づくりをする機会は、久々にワクワクするもので、お互い久しぶりではありましたが、昔のことを思い出しながら1つのチームとなっていきました。

劇場たいけんツアーの当日は、参加者のこどもたちが10名ずつ、2回ツアーを行い、劇場の仕組みの説明や、実際セリにのってみたり、照明の色を変えたり、効果音を収録したり、いろんな経験をする場を持つことができました。実際の演劇も観てもらい、先ほど教わった舞台、音響、照明の仕組みをわかった上で演劇を見ることでいろんな気づきや楽しみの幅が広がったように思います。

案内役として関わっったまち元気部員は、いろんな方々と関わりながら一緒に作り上げたイベントの成功に達成感を感じてもらえたと思います。みんなで協力して一つのことを成し遂げる喜び、そして自分たちの活動が、参加者を楽しませる喜びを実感してくれたと思います。

 

 

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