市民の皆さんに、紙コップや色紙など身近な材料を使って、飾ったり遊んだりする“もの”創りに参加していただき、創作活動を楽しんでいただける機会を提供する事業として、郡上八幡市在住で造形作家の水野政雄氏を講師にお迎えし、今回で5回目となるアート展とワークショップを開催しました。8月23日(土)~31日(日)までalaギャラリーで開催し、昭和の楽しさと懐かしさ、ノスタルジックな世界を描いた数々の作品を25点余り展示しました。金魚売りやチンドン屋、今では見ることのできない紙芝居など懐かしい風景が思い出とともに蘇ってくるようで心を癒してくれました。また、郡上おどりのポスターも6点展示され開催期間中約1000人の方々が楽しまれました。
水野政雄 紙工作ワークショップ
8月24日(日)美術ロフトに於いて水野政雄氏の紙工作ワークショップが開催されました。ワークショップは各時間帯別に3グループに分けて行われました。参加者は92名で、親子での参加が大部分でしたが、高齢の方の車椅子での参加もありました。11時から始まり、まず最初に取り組んだのは尺取虫。作り方は簡単で、細長く切った半紙(20×3㎝位)を緩く半円形にカーブさせ、両端の1㎝位に折り目をつけ、その一方に目玉を描き入れ、テーブルに立たせてやると尺取虫の出来上がりです。尺取虫の丸い背の後方をストローで軽く吹いてやると、尺取虫さながらに尺を取って歩み始めるのですが、吹きかける息の強さや位置・角度がずれると動いてくれない。この単純な造形を尺取虫みたいに歩ませる、絶妙なバランス感覚に参加者の皆さんは奮闘していました。つぎに作ったのは紙コップの宇宙人。紙コップの側面へのハサミの入れ方でゾウなどの動物バージョンも作れます。3番目は風車。紙コップ・竹ひご・折り紙・よま・ストローなどを使って作り、幼い子どもたちには少し難しかったけど、alaクルーズスタッフのサポートもあり、完成した風車をブンブン振り回して満足そうでした。最後の作品はゴム鉄砲です。紙コップと割り箸で簡単に作って遊べるおもちゃで、出来上がった後に皆さんで“的当て”をして遊びました。長机に並んだ的に近づいたり離れたり、鉄砲の威力を高めるために輪ゴムを二重、三重に増やしたり、輪ゴムの持ち手を変えてみたり、子どもたちの工夫はつきません。輪ゴムを増やしすぎて自分の手を弾いてしまって、苦笑している子もいました。参加された方々からは、「近くの老人保健施設から来ました。今日は孫が遊びに来るので、作ったおもちゃをプレゼントしたい」「早速、園の子どもたちに教えてあげたい」「普段はなかなか作れない、楽しいおもちゃが出来ました。夏休みの良い思い出になりました」など、嬉しい言葉が返ってきました。