2014年2月9日
ボランティアという存在
~ ボランティアの「これまで」と「これから」 ~
1.ボランティアとは
(1)ボランティア(Volunteer)とは
・その語源・・・自由意志という意味のラテン語「voluntas(ウォルンタース)」
→「自発的にする」「進んでことにあたる」という意味
さらなる語源「volo(ウォロ)」→「喜んでする」という意味
※「自発的」とは… ・やりたいことをやる
・やりたくないことはやらない
・言われなくてもする
・言われてもしない
→これは「奉仕」なのか?
ガマンしてやっているのではない、ガマンできないからやっているのだ
・英語の動詞では「自らすすんで提供する、自発的に申し出る、志願する」
※ボランティアは「個人」を指している。
・しかし、個人にも「限界点」がある ~すべてをひとりでできるわけではない
・“組織化”されていく→「NPO」へ
(2)ボランティアが社会において果たす役割とは
・「公」と「私」
・「ひらく」ということ ~わたしの思いはみんなの願いかもしれない
・開かれたものが共感で「つながる」ことによって変わる社会
・地域の課題の第一発見者、定点観測者~社会における火災報知器
市民と行政の関係性の変化に伴うコミュニティの変化
(1)そもそもは民間同士で解決できていた
(2)「限界集落」化しつつあるコミュニティ
(3)未来を拓く新たな地域の「つながり」
いっしょにやる、ということ
(1)「共働」は「ストーリーづくり」
(2)地域社会との共働は新しい“風土づくり”
(3)「いっしょにやること」の向こう側
加留部貴行氏
九州大学大学院客員准教授 日本ファシリテーション協会フェロー
1967年3月9日生、福岡県出身、1990年九州大学法学部卒。西部ガス(株)にて人事、営業、新規事業部門に従事。学生時代からまちづくり活動に携わり、2001年に福岡市へ出向、NPO・ボランティア支援推進専門員を務め、2007年から九州大学に出向し、大学改革プロジェクトの事務局を務めている。2011年4月に独立。企業、大学、行政、NPOを経験しての「ひとりコラボレーション」を活かした共働のファシリテーションを実践する。現在:日本ボランティアコーディネーター協会理事・運営委員長、九州大学大学院統合新領学府特任准教授、日本ファシリテーション協会フェロー。他に、福津市行政評価委員会会長、柳川市外部評価委員会会長など。