紙工作 ワークショップ開催
紙に命を吹き込む“もの創り”の楽しさを体験しょう。と企画されたワークショップが、7月31日(土)に可児市文化創造センター音楽ロフトで開催されました。2回のワークショップで29組の参加がありました。郡上の水野政雄氏を講師にお迎えするのは、今回で7回目です。水野氏は、郡上おどりのポスター原画制作や折り紙・切り絵などで、日本のみならず海外でも企画展や講演をなさっています。82歳になられる水野氏は挨拶で「新型コロナ禍で皆さん大変ですね。僕の子どもの頃は別の意味で大変でした。戦争中だったので遊ぶオモチャもなく、食べ物もなくひもじい生活でした。その中で何か遊べるものはないかと一枚の紙を前にして考えました。平面の紙でも折ると立たせることができる!大小の紙を立てると親子のように見える。よし、動物の形に切ってみよう!」そんな、物の無い時代の発想から生まれた水野氏の“もの創り”です。さあ、工作の始まりです。子どもたちの前で、紙とはさみを持ち「ここを切ってから段に折ると鼻になり、おしりの部分を細く切ってクルリと回すと尾になりまーす」あっという間にゾウの出来上がりです。市内から親子で参加していた9歳の女の子は、しっぽを切ってしまいおお慌てでセロテープで補修、弟はゾウの耳の穴も書いていました。
何を貼っても書いても自由です。「おもしろーい!」「切り落とした紙が耳になるんだね」「ここを折ると牙になるんだ!」と、目を輝かせていました。紙コップでの工作は、側面を切ったら底の部分が口となり動く生き物に変身!子どもたちは色を塗りシールを貼って、猫にしたりロボットにしたり、あちこちでパクパク動かしています。今回のワークショップのスタッフは「新型コロナ禍での開催なのでいろいろ考えました。除菌の徹底や間隔を取るのはもちろん、参加者が動かずに済む作業、吹いたり飛ばしたりの工作もやめました。夏休み中の作品として提出できるように開催日も考えました。何ヶ月前の打ち合わせ時には開催できるかとても心配でしたが、今日無事に、この日を迎えることができ皆さんにも喜んでもらえてホッとしました」と話してくれました。
ワークショップが終わりに近づいたころ、水野氏からクワガタの切り絵の実演がありました。私達には簡単にチョキチョキ、スイスイと切っているように見えたのですが、これはプロの技でした!全員にこのクワガタのお土産がいただけ大喜びです。参加者のお母さんが、「身近にある紙や紙コップで作ることができるので、家に帰ってから子どもたちともう一度いろんなものに挑戦したいと思います。楽しい時間でした」と、言ってくださいました。